SCAJ(コーヒー国際見本市)に行ってきました。その日の東京の最高気温は17℃、小雨も降る肌寒い日でしたが、会場内はすごい人!熱気で汗ばむくらいでした。色んなコーヒーを試飲したり、最先端のオシャレな器具に出会えたり、最新のコーヒーの世界を感じてきました(^^)
せっかく東京に行ったので、ちょっと行きたいお店があり寄ってみました。コーヒー屋を始める前にコーヒーを買っていたお店です。別の場所で別の方が焙煎されているコーヒー豆を販売されています。
初めてそのお店に行ったのは22〜23歳ごろ、まだ大学生?社会人1年生?くらいでした。20歳そこそこの若い女の子がコーヒー豆を頻繁に買いにくることが珍しいからか、店主さん(女性)には、ずいぶんかわいがっていただいたと思います。結婚した時にはお祝いにお湯呑みをいただき、出産した時にもお皿をいただきました。愛知、三重、大阪、岡山と、引っ越すたびに住所を連絡し、ずっとコーヒーを送っていただいてました。
ところが、岡山で焙煎を始めてから、だんだんと買う量が減り、ついに購入をやめてしまいました。「最近趣味で焙煎を始めたので・・・」とお伝えすると、「商売敵にならないでよ〜」なんて笑いながら言われたのをよく覚えています。あれから12年、なんとなく気まずくなってしまい、連絡もしなくなりました。そもそもコーヒーを買わないのに、連絡する理由がないんですね。12年の時を経て、すっかりネット社会になり、ホームページを探したり検索してもそのお店はいっこうに見つかりません。もう営業をやめてしまったのかなぁと思ったりしていたのですが、google mapでついに見つけました。電話番号も載っていなくて、電話もできず、でもとりあえず行ってみました。なんと、同じ店主さんが今も営業されていました。お会いするのは、東京を離れて以来ですので、約27年ぶりです。私のことはすぐにわかってくださったようでした。
店内は少し古びていましたが、昔のままでした。せっかくお伺いしたので、コーヒー豆を購入し、また来ます、とお別れしました。
店主さんにお会いしたら、色んなことを思い出しました。
「うちのコーヒーはね、冷めてもとっても美味しいのよ、だからね、朝たくさん淹れておいて、一日中飲んでるの」
「焙煎してから1週間経ったコーヒーは1割引にするんだけど、本当は飲みごろでとっても美味しいからお得なのよ」
とか・・・。
あれあれ?私たちがいつも話してるようなことだ・・・あの店は私のコーヒーの原点なんだなぁ、なんて改めて感じました。
それから
「焙煎してるおじさんは
とっても堅物で頑固なのよ〜」
とか。あれあれ?わたしのこと⁈その焙煎師さんはもう引退されて、今は別の方が焙煎をされた豆を置かれているそうです。
しかし、30年近く経った今もなお、同じ場所で同じ方が営業されていることに感激しました。私たちも30年目指して頑張るぞ〜と心新たに大阪に帰ってきました。